テレビや新聞で最近取り上げられている話題の新書
”裁判官の爆笑お言葉集”を買い、読んでみました。
著者が様々な裁判を傍聴し、裁判官が放った言葉の中で印象に残った語録を名言(迷言)集としてまとめています。
「上手いこと言うな~」というホロり名言から、「それって裁判官は言っちゃっていいの?!」といううっかり失言まで幅広くカバーしている他にダジャレあり、ツッコミあり、説教ありで本当に面白い本だと思いました。
では語録の中から何件かピックアップしてみました。
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ 長く生きてもらいたい。」
一見すると矛盾、その真意は・・・・・・⇒「暴力団に特有の人命軽視の論理」と非難し極刑を言い渡したあと、説諭はまだ
続き「遺族に謝罪を続けていってください」で締めくくった。
「控訴し、別の裁判所の判断を仰ぐことを勧める。」
極刑を言い渡すプレッシャー ⇒たとえ極悪人であっても、自らの手で始末することにためらいを感じたのか・・・・・。裁判
長による、涙ながらの異例の付言でした。
「刑務所に入りたいのなら、放火のような重大な犯罪でなくて、窃盗とか他にも・・・・・・。」
裁判官が犯罪を指南? ⇒生きにくい現代社会の中で、刑務所は考えようによってはパラダイス、裁判長も思わず「そう
言いたくもなる」とフォローしたそうです。
「立ち直らないといけないのは、あなたでしょう。国語の先生だったのに言葉を選べないのか。」
「反省」の意味がわからない国語教師 ⇒弁護人から反省の気持ちを尋ねられ、「被害者がどうしたら立ち直れるか考え
たい」と答えたことに対し、思わず出た言葉。
「電車の中では、女性と離れて立つのがマナーです。」
実録「それでもボクはやってない」 ⇒「被害者が痴漢と思い込んだ、勘違いの可能性があり、犯罪の証明がない」とし、
「疑わしきは罰せず」の鉄則を適用して無罪としたあとに出た言葉
Recent Comments